このレビューはネタバレを含みます
鈴木亮平さんのファンでキャスト発表直後からずっと楽しみにしていました。
まず鈴木亮平さんの演技力、圧巻でした。さりげない動き、言動、違和感が全くなく努力が垣間見えて思わず涙が出てしまいました。
宮沢氷魚さん、とても美しかったです。儚くてすぐどこかに行ってしまいそうな、この映画ではそんな印象を抱きました。
映画中盤、鈴木亮平さん演じる浩輔のエゴが暴走気味になります。愛とエゴは表裏一体であって、本人の自己満なのではないかとも思いました。しかし、妙子（龍太の母）から「受け取った方が愛と感じれば愛」という言葉を聞いた時とても腑に落ちました。浩輔のお世話が私から見てエゴに見えたとしても、受け取り手が愛と言えば誰がなんと言おうと愛である事に変わりはない事に気付かされました。
愛とは何なのか考えずにはいられない映画でした。大きいスクリーンで役者の表情をしっかり見ることができました。カメラワークも映っていない箇所を想像させてもらえて、とても引き込まれました。
