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エゴイストのsinのネタバレレビュー・内容・結末

エゴイスト(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

静かでとても素晴らしい映画だった。
ここまでリアルにゲイの男性を掘り下げる作品は日本ではなかなかなかったのでは?

鈴木亮平の演技が何よりすごい。他の俳優より飛び抜けてすごく、モキュメンタリーのような撮影にもよく馴染んでいる。

マイノリティというより人間愛にフォーカスした部分の方が多く、久々に人との繋がりを大事にしたくなる良い作品に出会ったと思う。

ただ母親まで殺すことないだろ!LGBTQ映画は人が死んだ方が賞をとりやすいという傾向があるからかもしれないが、そこまで悲壮にする必要はなかったように思う。
彼氏の母と本質的な家族なるのはガンがなくても出来たはずで、「天国ではあなたのお母さんが息子を面倒見てるわね」という会話も、母親が元気でもしっかり視聴者の胸に届いたはず。あの母親の死が本当に必要だったのか、理解できなかった。というわけでー1.5点…

この後の主人公を思うと本当にかわいそうだが、邦画でよくある御涙頂戴の盛り上がりにはしなかったのが救いだった。
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