サンタムール

エゴイストのサンタムールのネタバレレビュー・内容・結末

エゴイスト(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

先週の水曜日に鑑賞していました。
公開してからしばらくたつというのに、劇場はほぼ満席でした。
原作は未読ですが、2020年に50歳という若さで他界した高山真の自伝的小説“エゴイスト”を鈴木亮平と宮沢氷魚のキャストで。

与えることで満たされていく、この愛は身勝手ですか?ー。っていうフレコミです。

【エゴイスト】

はっきり言ってバリバリ感動してしまった。
主人公の浩輔が言う『愛が何かわからない』
っていうセリフにたどり着くまで。。
いろんな出来事が。。
究極の恋愛モノでした。


そもそも、恋愛映画はあまり得意ではないけれど、鈴木亮平がどんなゲイっぽさをみせてくれるのか、興味がわいたとです。だって、変態仮面で彼を見初めてから、彼のこれまでの役はハードな男っぽい役やったもんね。
特に孤狼の血2の上林は酷かった😭
悪魔の耳に見えたもん。
それからの、今回の浩輔よ。
昼間はヴィトンな鎧(洋服)をまとってクールにファッション雑誌の編集者として働き、夜は繁華街でゲイの友達とオネェ言葉で恋愛話で盛り上がっとるそのギャップよ。。

宮沢氷魚演じるパーソナルトレーナーの龍太はピュアなハートを持ってるけれど、病気の母親を経済面で支えるために夜は男娼の仕事をしているという…。

運命的な出会いをした孤独な二人。
距離を縮めていくシーンが足りないまま、いきなり浩輔の部屋に入った後、ベロチューからの激しいSEX シーンにアタシの心が追い付いていかなくて、赤面しまくりでした😅
しかもセメとウケはそうくるのかー❗と…。😅
こんな激しいベッドシーンはなかなかないバイ❗結構長くて、もうやめてー❗って顔をおおいたくなるけどしっかり画面に釘付けになってしまったわ😅

アレコレあって…。

二人の恋愛はどっちもどっちなエゴイスト。

そして、悲劇的な事に…。
龍太の過労死(❔)で終わったかのように見えるんだけども、その後が、ただの恋愛モノとは違いました。

龍太を失った浩輔が、今度は龍太を愛するように、龍太の母親も全力サポートで支えていくという…。
この母親役が阿川佐和子っていうのがいい味わいよね。。お母さ~ん😭
もしかしたら、浩輔は自分の母親を重ねていたかもしれない。心救われたくて…。のエゴイスト?

病室のベッドで最後に彼女がいうセリフ。
私の息子です。帰らないで。
何だかんだで母親も。。

愛って与えるものだし、与えられるものでもあるとよね。

そして、今回こんなに心に響いたのはやっぱり高山真が乗り移ったかのような鈴木亮平の演技力。
「浩輔」の人格を作り上げてたよね。

原作文庫本に鈴木亮平がよせたあとがき。
「高山真様。あなたを探す旅を通して私は、すでにあなたを他人とは思えないほど敬愛している」

またしても鈴木亮平の代表作になったよね。
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