とんでもないものを観てしまったのかもしれない…
そう思ったのは開始からあまり経っていない物語の序盤でした。
鈴木亮平演じる浩輔はゲイで、宮沢氷魚演じる龍太と出逢い2人は交際を始めるのですが
アメリカのベッドシーン以上に濃厚な2人のベッドシーンが繰り広げられるんですよ。。。
これが男女のベッドシーンだったらこうはならないよな…ってかなり攻めています。(作品が)
逆に物語としては結構淡々としていて、同性愛カップルの恋愛模様を描いた作品か…とややテンションが下がってきたところから
物語はぐるっと動いて。
最終的に僕は結構ガンガン泣いてしまいました。
素晴らしいのは何より鈴木亮平さんの演技力。
細かな所作までしっかりと、女性らしさの強いゲイを演じている。宮沢氷魚はどちらかと言うと、ストレートとに近いナチュラルなタイプでギャップで余計に光る女性らしさが。
作品名であるエゴイスト、つまりエゴイズムに関してはちょっと想像とは違う優しいエゴで
優しさの押し売りというのだろうか。そういう意味でのエゴだった。
その言葉のイメージとは違い、あまり悪い印象は抱かなかったです。
未だにセクシャルな問題に関しては理解がいまいち広がっていない世の中で、少しの罪悪感を抱えながら生きる人間達の、罪悪感から来るエゴイズムが描かれているのかもしれません。
だからこそ、龍太の母親の言葉は浩輔にひどく響いたのでしょうね。
おすすめ度は76点
お話自体は素敵ですが僕はベッドシーンがちょっと堪えました。