このレビューはネタバレを含みます
エゴイスト＝利己主義者
タイトル通り斉藤浩輔(鈴木亮平)の自己中心的思考で物語は進んでいく。
最初の鈴木亮平の後ろ姿から一発でゲイとわかる所作の演技力に惹き込まれました。
この役者ホントに凄い。
お金を出す方は良かれと思っているかも知れないけれどあれはやり過ぎだなぁ。
援助を受ける方はもらう度に引け目を感じてしまう。
だからあんなに無理して働いていたのかな。
前半龍太が体を売っていたベッドシーンが長く、みていて嫌悪感が生まれる。
鑑賞者に男娼の「売り」を見せ嫌悪させる事で、後半の龍太の母と浩輔の関係性が「浩輔の浄化」に焦点を当てていることがよくわかる。
自分が良かれと思った言動は人の気持ちを無視した偽善行為になる事もあるが、援助し続ける事で最終的に浩輔の魂が救われたと思いたい。
ただの同性同士の恋愛映画だと思っていたが実はもっと奥が深かった。
鈴木亮平が今作を選んで出ているわけだ。
浩輔が1000円の梨を選ぼうとして198円の梨に持ち替え、結局1000円の梨買う
あのシーンが凄く印象的。
原作も読んでみたい
