黒糖かりんとう

エゴイストの黒糖かりんとうのネタバレレビュー・内容・結末

エゴイスト(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

鈴木亮平がすごい!って彼の出演作品はよく思わされるけど、孤狼の血を超えてその極みだったかもしれない。

冒頭の飲み会のシーンの仕草ひとつからもう凄い、自分の友人を思い出した
会話の途中で急にです、ます口調になる所とか、目線とか、、すごい研究し、自分のものにしていた。

愛おしそうに相手を見つめる目線、事前に車を細かくチェックするとことか、もう全部が愛!
お通夜での憔悴感、ぶつかってからの崩れ方とかすごかった

自分の大切な人の親への接し方がすごいよかった、すごい人として大切なこと。
そしてその前の緊張の仕方とかキュートだった。
そしてスーツ似合う、思えばこの辺のシーンの細かなところで母親への渇望が少し垣間見えていた気がする、背中越しのアングルやお土産のひじきに手を添えるところとか。

鈴木亮平のななめ後ろ45度多めのカメラワークがなんかよかった、細かな表情の機微がみてとれた

宮沢氷魚はお父さんに似てるなー、そして所々に育ちの良さが出ていて貧しくてって感じがあまり見えなかったような気がするが別にそこまで感じられなかったがそんなに気にしたり評価を落とすようなものではなかった

柄本明の需要すごいな、重厚作品に必ず出てるし役柄も様々!

喪失の後どうした展開が待っているのか、見ながらも期待が膨らんどいく作品だった

お母さんと寂しさを埋め合わせるような自身がお母さんにしてあげられなかったことをしてあげて満たしているような空っぽ埋めてるような。そんな後半の空気感もまたよかった。お母さんに会うのに鏡で笑顔の練習もして。
最後の鈴木亮平の優しい笑顔なんて聖母マリアのようだった
2人目の母を失っても彼は生きていなければならない、どうやって。。。
何とかするのでしょう、優しい愛情深い人なのだから。代わりじゃない誰かに出会えますように。

何回もリピートする方が続出してるのは多分だけどみんな心のどこかに優しい一面があって今作の鈴木亮平みたいに誰かに優しくしたい、優しくありたいと思わされるからじゃないかな。自分はそういう目線で劇中の彼にまた会いたいと思った

女優としての阿川佐和子も素晴らしい
TVタックルのイメージしかなかったwww
息子とのツーショットの時の表情のこわばりと目の輝きが素晴らしかった。
セリフの中の細かい「もう」とかがリアルだった

家賃47万円!!

うーん