Amazonプライム映画、13人の命でのタイの俳優陣の迫真ある演技に感心して、ホラー映画の女神の継承でビビりまくって無理っすとなってw、ではタイのコメディはどうなのだろう？と思って見てみました。
もう一回は見たいとは思わなかった内容だけど、俳優、ストーリー構成、ギャグなど確かな実力を強く実感しました。
そういう点では見るに値だったし、良かったです。日本のドラマやシュールなコント、漫画／コミック的な影響も感じました。
やけにキレイなストーリーと言えばいいか、そこはトレンディドラマの影響を感じたし、表情や画面の切り返しあたりはちょっと日本のお笑いのコントっぽいところを感じました。
1番強く思ったのは冒頭の面接シーン。真正面から登場人物を映すショットを見た時に、こんなに堂々と人を映す映画は本当に久しぶりだなぁと思いました。そして快活に話すところ。
見てきた映画やドラマもここまでハキハキ喋るのは久しぶりのような気がしました。
ギャグもとても面白かった上に完全にパラサイトやアベンジャーズ、ワイスピなどパロっているのに下品な感じがしなくて、笑いながらすごいなと感心しました。
最終的に言えば長すぎるストーリーでもっと短くできたと思うし、下品さはいらなくてももっと雑味が欲しいと思いました。主人公をサポートする人間がやけに個性的に見えたのに、キレイに描きすぎてもったいないと感じました。
あとはタイトルですね。いくらなんでも邦題タイトルでスピード＆ラヴはないでしょ。このタイトルで見たいと思わせる部分はそんなにないと思います。もう少しそういう点は考えた方がいい。
最後の続編のくだりは大いに笑いました。そしてエンドロール見ながら俳優も含めてタイの映画も無視できないな、というのが実感です。
数年以内には世界的にヒットする作品が制作されてもおかしくないと思います。
その勢いと着実にエンタテイメント作品を作れる実力を感じる作品でした。欠点はあれど手応えを感じる作品でした。
