トライベッカ映画祭にて。
デンマーク映画というだけで選んで観てみたら意外と面白かった。
デンマーク人女優のマヤとユダヤ人学生のリアが恋に落ちるLGBTロマンスドラマと伝承ホラーのミックス。
どっちの要素もそれぞれ１つの映画として成り立ちそうな話になっているが、それが混ざったものは私は初めて観たかも。
何度か差し込まれる「起きなさい」のシーン。あれはなんなんだ？と思ったら。
マヤとリアの恋愛を良く思わないリアの母チャナが感じ悪い。娘の恋人を良く思っていないのか、同性愛嫌悪か、人種の違いを強く意識しているのか…そういう風にも見える。
だけどマヤにとっては愛する人の母なので、そうそう雑に扱うわけにもいかないわけで、我慢すればするほど疑惑と不安が沸いてくる。
魔女なんじゃないか？と思う描写もあったし。
リアの発作についてもリアの母はどこかはっきりしない物言い。リアには近づくなという理由はリアが病気なのかそれとも邪悪な何かなのか！？
その話か…!とだんだんわかってくるが、ホラー的なグロさや残虐描写はない。
ただ愛する人が何かになってしまうのを助けられないマヤのもどかしさったらないだろうね。
マヤとリア、リアと母親、リアとリアに憑いた「何か」、見方によっては3種の依存執着の話のようにも見える。
ユダヤ教の伝承に詳しいと宗教家兼悪魔払のあの人が言ってることもすんなり入ってくるかも。
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