鍾馗

そばかすの鍾馗のレビュー・感想・評価

そばかす(2022年製作の映画)
3.2
【蘇畑さんとこの佳純さん】

マチポレで三浦透子。
『そばかす』
これまで誰かに好意を抱いたことがなく、恋愛が何なのかわからない30歳の蘇畑佳純(三浦透子)。志していた音楽の道で挫折したのを機に帰郷してコールセンターで働く彼女は、日々の業務に追われていた。妹が結婚して妊娠し、母親からは恋人を作るようにとプレッシャーをかけられる中、母親が佳純に無断でお見合いをセッティングする。渋々お見合いに向かった佳純だが、その席で結婚よりも友だちとしての関係の構築を望む男性と出会う。

あらすじはこんな感じなんだけど、みていくうちに彼女のような人たちが如何にこの国で生き辛いかが見えてきます。
それは、自分のすぐそばにいる家族を含めての周りの人たちが、兎角なんでも、それが個人の嗜好である恋愛でも性欲でも、逸脱を認めず何かの枠とかパターンに落とし込んで自分の中で解釈しないと落ち着かないからで、それが理解してもらえないマイノリティがここで生きるのって難しいことなのだなぁと。
かく言う私も果たしてどこまで理解できるのかと言うと、うーん…。

三浦透子はいろんな役ができるのね。
今回のようなとてもマイノリティな位置の人間もできるし、ドライブマイカーの運転手のような、感情を表に出さない役も出来てたし、多分フツーの屈託ない人間もできるだろう。
なんか、小池栄子みたいな所に行くんじゃないかな。
あと、前田敦ちゃんがウザくて良かったです(笑)。
鍾馗

鍾馗