嘘のようなホントの話。
戦地にいる仲間たちに地元のビールを届けよう大作戦を一人で決行した、行動力はあるけどおバカな男の物語。
テレビ画面を通してしか知らないベトナム戦争。行き当たりばったりだけど序盤は結構トントン拍子で仲間たちに会える主人公。しかし、完全になめてかかっていた主人公は、徐々にリアルな戦争の洗礼を受け始める。
兵士の恰好をしていなくても、主人公の姿を見ただけで泣き出してしまう現地の少女、親切にしてくれた民間人の犠牲……そんな悲劇を目の当たりにし、何かが主人公の中で変わってゆく。
コメディ調から徐々にシリアスになっていく過程が自然で巧い。
そして、心情が変化していく主人公をザック・エフロンが好演。
これはなかなかの良作。
「こんなの もう戦争じゃない 大量虐殺だ」
「それが戦争だ 戦場は巨大な犯罪現場だよ」