まめだいふく

虎は新鮮な肉を好むのまめだいふくのレビュー・感想・評価

虎は新鮮な肉を好む(1964年製作の映画)
3.0
 「Très bien?」

 トルコ ー フランス間の戦闘機売買の商談のさなか、トルコの大臣暗殺計画が実行されようとしていた。 ‶虎” の異名を持つスパイ、ロジェ・ラピエールとその仲間たちは、すんでのところで暗殺を阻止し、ロジェは大臣の娘とお近づきに。
 しかし、事件はまだ終わってはいなかったのであった……。

 フランス発のスパイアクションもの。全編モノクロ。
 意味深な邦題に惹かれて鑑賞。虎は主人公のこととして、新鮮な肉というのは……まさかそういうこと? 虎じゃなくても新鮮な肉の方がいいと思うが、どうか。

 それはさておき、本作は製作国がフランスということもあると思うけれど、『007』シリーズや『ミッション・インポッシブル』シリーズとは異なり、なかなか独特の空気感を醸し出しているスパイもの。妙にコメディじみているし、全く意味が分からない場面や登場人物がチラホラ。
 プロローグの水浸しの屋敷は何だったのかさっぱり分からないし、ドブロフスキーという人物のそばにいつもいる謎の女性は何のために存在しているのか全くもって不明だし、彼女は後半、もはや ‶撮影を邪魔している” ようにしか見えない。
 しかしまあ、ストーリーは良く練られており、決してつまらない作品ではないと思う。
 それはそうと、柔道でドロップキックは反則。
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