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4.0


ベンチャー企業で良い営業成績を残し、独立して自ら企業する女性主人公は、
一時期、意識高い系という言葉で半ば揶揄されていた種類の人だ。

そんな彼女も、新自由主義が浸透しきった競争社会に最適化しようと努力した結果のようにも映る。
(まぁ彼女は元々、コントロールフリークな性質を持ち合わせているようでもある)

飽くまで自分の中の分類でだけど、日本社会の閉塞感を描いた作品として、テイストは違えど『夜を走る』と並べて語るのが良い映画だと捉えている。


店の壁に貼られた『国分寺三百年野菜「コクベジ」』という貼り紙が、過度に進み過ぎた資本主義の末路を示唆しているようだった。
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