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ハントのxavierのレビュー・感想・評価

ハント(2022年製作の映画)
3.8
激動の80年代、同士の絆が敵意へと変わる…
1980年代、韓国諜報機関の安全企画部で海外班長を務めるパク・ビョンホは
組織内部に入り込んだスパイの特定を国内班長のキム・ジョンドと共に命じられる。見つけ出せなければ自分たちが二重スパイだと疑われてしまう危険を抱えながら捜査を進めるが…
ストーリーはこんな感じ。
"イカゲーム"でも有名な俳優イ・ジョンジェ初監督作品。
ストーリーとしてはフィクションなんだけど、その年代に起こった事件がモチーフになっている。
"光州事件"に"北朝鮮パイロット亡命事件"そして"アウンサン廟事件"…
"光州事件"については"タクシー運転手 約束は海を越えて"や"光州5.18"に
"1987,ある闘いの真実"で描かれている。
この作品でも、学生たちが捕まり拷問を受けるシーンや、ありもしないスパイ容疑をでっち上げられるシーンが描かれている。まぁ、この頃の韓国は酷いよね。

ストーリーの大まかな流れは、安全企画部に潜むスパイのあぶり出し。
13年間も暗躍しているスパイ"トンニム"、それがスパイの名前だ。
部長からの直の命令で相手方の動向を探り、スパイを探すというもの。それにしてもパクもキムにしても、そのやり方が汚い。パクはキムが懇意にしてる会社からお金を貰っている事を調べその会社の社長を引っ張り、拷問をしその関係を吐かせようとするし、キムはキムでパクの周りを調べ上げ、そこから1番ダメージを受けそうな人物を選び、やっぱりこっちも拷問する。
どちらとも、生き残ろうとするのは解るけど、やり方がねぇ…
スパイは後半には判明するんだけど、そこからの展開がしびれるんだわ。
大義か忠誠か…
ラストの展開は、ああなるだろうとは思っていたけどね。
初監督作品にしては、面白かったなぁ

後、この作品カメオ出演で凄い人たちが、出てるんだわ。
予告編にも出てるファン・ジョンミンやイ・ソンミン、キム・ナムギルにチュ・ジフンも出てます。この人たちが何処に出てるのか探すのも面白いかも
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