Nove

ノー・レスキュー 奇跡の洞穴脱出のNoveのレビュー・感想・評価

3.3
窮地に陥った時に、今までの自分の行いを振り返る。なぜあの時にもっと優しくなれなかったのか。仕事よりも大切なことがあったのに、なんで娘のそばに居てやれなかったのか。
辛い過去を背負い、ひとり火山の調査に明け暮れる地質学者のララ。
火山からの帰りに足を滑らし、深さ10mの洞穴に落ちてしまう。足を怪我して這い上がることもできない。ひと気の無い広大な火口では、助けを呼ぶこともできない。
なんとかひとりで脱出しなければならないが、何も役に立つものはなく、食料は僅かな水とガムしかない。
ひとり生き残りをかけた闘いだが、地質学者にしては無策で感傷的でしかない。洞穴の中でひとり、母親としての自分と向き合い、生きる気力を描きたかったのであろうが、どこか自分勝手な母親の方に視点がいってしまう。
困難は、自分で解決しなければならない。
最後は、生きる気力が生死をわける。
Nove

Nove