Takashi

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのTakashiのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

NYタイムズの2人の女性記者のものすごい頑張りで、ワインスタインの悪行を明るみにしたという点は本当に素晴らしいと思った。感動して涙が出た。
でもこの映画は「めでたしめでたし」の映画では決してないと思う。
この映画が主張していることは、
①ワインスタインによる権力を背景にした人権蹂躙が本当にひどかったこと
②被害者の女性の傷は深く人生が狂わせられたということ
③司法や社会システムが邪悪な権力者を擁護する仕組みになってしまっていること
であるように思った。

映画の中でも言っていたが、司法が被害女性を守る仕組みになっていないという点は本当に重大と思う。
犯罪を隠蔽するための「秘密保持契約」など有効であるべきではないし、だいたい、そんな契約に加担した弁護士は性的暴行の共犯ないしは犯人隠匿ではないのか?日本でもあのような「秘密保持契約」での隠蔽が行われているのだろうか?社会は誰に味方をするのか?それを深く考えさせる映画で、とても素晴らしかった。
Takashi

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