桃鉄

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けの桃鉄のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

展開が早く、登場人物も多く、全てを完璧に理解するのは難しかったけど、観れて良かった。込み上げてくるものがあって何度か涙腺緩んだ。
大きな権力者の闇を暴こうと戦っているジャーナリスト2人にも、それぞれ一人の女性としての慌ただしい生活があって、それでも強い信念のもとに諦めず粘り強く取材し続けていく様子がとてもよかった。

最初に被害者として名乗り出ることを決めたアシュレイ。相当の覚悟と勇気が必要だったはずだけど、最終的にどういう気持ちで決意したのだろう?
ミーガンとジョディの情熱に心動かされて、2人なら自分の声を意味のあるものにしてくれると信頼できたのかな。
ローラ・マッデンは「自分は誓約書にサインしてないし、示談金ももらっていない。だから、声を上げられない人たちのためにも、自分が声を上げる責任がある」みたいなことを言ってたね。かっこよい。
かっこよいけど、自分の被害体験を語ったり声を上げることで、更に二次的に傷つけられることが珍しくないから、やっぱり声を上げるってリスクあるよなあ。きれいごとだけでは決断できない。

事件自体はセンセーショナルに描きやすいような話なんやけど、大袈裟に煽ることなく淡々とストーリーを進めていくかんじもよかった。

戦う女性はカッコいいし憧れるけど、
早く女性が戦わなくていい世の中が訪れてほしいとも切に思う。
桃鉄

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