映画プロダクション「ミラマックス」の社長ハーヴェイ・ワインスタインによる性的暴行事件を告発した、女性記者たちの実話映画化。
非常にセンシティブなノンフィクション原作を、実名で登場する人物ドラマに脚色した脚本が素晴らしい。
ニューヨーク・タイムズ紙の二人の女性記者による、丹念な取材と地道な裏付け作業を抑えた演技と演出で淡々と描いていく。
一般家庭の主婦でもある二人の女性記者によって次々と顕わになる、過去のセクシャルハラスメントやレイプ被害の実態にジワジワと迫っていく緊張感ある展開に目が離せない！
キャリー・マリガンとゾーイ・カザンの二人のバディ記者ブリもピッタリ。特にキャリー・マリガンの力強い眼差しが、作品の芯になっていて素晴らしい。
まさに21世紀の『大統領の陰謀』ともいえる佳作！見るべし！
