Itotty

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのItottyのレビュー・感想・評価

4.0
権力を盾に、自らの性的嗜好を満たさんとする絶対悪に立ち向かおうとするジャーナリストたちの物語。
ただし、主人公たちは時に不都合な現実に感情的になりながらも、最後まで公平中立に報道をしようとする行動が印象的で、ただショッキングな悪を叩きのめすエンタメに留まるのではなくて、ジャーナリストの物語としてもしっかり描いてたことがとてもよかった。

傷つけられた過去は当事者にしかわからない。
それを告白しようと決意したことにどれほど勇気がいったことか。
結末はわかってるし、泣くつもりなんて毛頭なかったのに、アシュレイの決断を聞いた時に急に溢れてくるものがありました。
もちろんこの映画に参加した彼女にも。

自分にできることは、小さな違和感を蔑ろにしないこと。
その一つ一つの勇気のみが理不尽を打開する光なんだと。


奇しくも日本ではジャニーズの問題が。
男女の違いはあれど、全く同じ構造です。
いつかこの事件も映画化される時が来るのか、見守りたいです。
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