竹内監督、すげぇな。
前作『14歳の栞』は2021年のベスト10に入れた作品。完全なドキュメントであり、その監督が今度はストーリーありを撮ると聞いて、はたしてどうかと思っていた。
しかし! 本当に面白い。アイディアが詰まっている。
舞台は会社、屋上、窓から見てる風景くらいなのに、電話、娘がくれたブレスレット、ちょっとしたセリフ、雑誌ジャンプや漫画などで、登場人物の背景が端的に描かれており、奥行きがあるのがとても好感。
基本、コメディタッチで進むのであるが、笑いだけでなく、この小物たちがストーリーに深みを与えており、映画としてとてもうまい。
各役者の演技もよく、円井わんさん、マキタスポーツさんはその中でも良かった。
自信を持って人にオススメできる作品です。