このレビューはネタバレを含みます
「詰め込みすぎでよく分からない」という意見も分かるけど、その分表現を色々工夫していて飽きない。
とはいえ、一時的に店を閉めてしまうところは、確かにもう少しメリハリを付けても良かったかもしれない。
あと、説明を圧縮するために部分的にミュージカルを取り入れているけど、この部分の踊りにキレがない。ものすごく残念。
魔性のゲイは力不足。むしろ主人公の方が色気がある。
といった点は気になるが、テンポがいいし、芸達者が揃っていて単調にならない。
話も、さりげなく人がトラウマを克服して生きる力を取り戻すことがテーマだったりする。
子供の連続誘拐殺人事件の解決がストーリーのカギとなるが、主人公の経験した誘拐事件とはズラしてあるのがいいところ。この辺りは原作の手柄なのかな?
何より、ほぼデビュー作に近いはずのユ・アインがキレと味のある好演を見せて可愛いい。
最初から演技巧者だったのですね。
時々見たくなるが、再度見てもダレずに最後まで見られる。
名作という言い方だとちょっと大袈裟な感じの、いい映画ということだろう。