ゆうき

2つの人生が教えてくれることのゆうきのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

選ばなかった選択と、選べなかった選択。望んだ未来と、望まなかった未来。

人はみんな、目の前の現実以外は経験できない。それなのにどうして「これ以外にしておけばよかった」と、現状に不満を抱いてしまうのだろう。私は特にその傾向が強くて、「もうひとつの選択をした私は今頃何をしているのかな〜」と空想をすることがよくある。

でも本当は、出来事には与えられた唯一の意味なんてない。起こったその出来事を「どう思うか」ではなくて、「どう思いたいか」。運命は導かれるものではなくて、ひとつずつの選択の積み重ねなのかもしれない。

私なら大丈夫、すべてがうまくいくよ。現在から過去に微笑みをたたえるあのシーンからのエンドロールで、自分まで救われたような気持ちになって涙が止まらんかった。出会えてよかったと思える映画との出会いはいつもとても嬉しい。

この映画のテーマは"自分らしさ"だと思った。忘れてしまいがちだから思い出して大切にしたいな。

人間たちよ、未来に判断を送りなさい。目の前で起こっていることを「悪い」だなんて判断せずに、まだつづくストーリーを信じてみなさい。「しめしめ、これはきっと上手くいく」。こう唱えただけで、いい未来に繋がるよ。(「神さまとのおしゃべり」より)
ゆうき

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