ゆうき

マイ・エレメントのゆうきのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

「あなたとは住む世界が違うの」
ドラマなんかでよく耳にする台詞を視覚化しました!という映画。

鑑賞前は、人種やアイデンティティのメタファーとしてエレメントを用いているのかと思っていたけど、鑑賞して感じたのは「生まれ」と「育ち」の違いだった。
「ソウルフルワールド」系かと思ったら「インザハイツ」と「あのこは貴族」の複合系みたいな!(伝われ)

あなたは簡単に外の世界に出ればいいなんて言うけれど、私のルーツはそんな生き方をノーマルとしない。あなたとは住む世界が違うの。
あるある、ある。それは人種という大きな括りでなくても、大卒と高卒とか、留学と奨学金とか、そんな身近で目に見えづらい部分にも確かに存在していて、分かりあうのはきっと難しい。あんなに純粋な目で「じゃあ海外に行ったら?」と提案する優しさ眩しさに、静かに傷ついたりする。
でも、その固定観念って誰が作ったものなんだろう?心の声に聞こえないふりをして、誰かのために生きることを選んだのは、自分じゃないだろうか?

何が正解でもない、自分の中で正解を見つければいい。あなたと居るとそんな自分を肯定できる。朝焼けが小さな花を包むように、暖め合おう、大きな愛で。

正直、映画の文脈をふまえて最後に聴くSuperflyに一番泣けた!笑
エンドロールでこんなに泣いたのは「勝手にふるえてろ」以来!だいすきな曲になった!!
ゆうき

ゆうき