ひろゆき

ネイバーフッドインベイションのひろゆきのレビュー・感想・評価

1.0
銀幕短評(#636)

「ネイバーフッドインベイション」
2020年、日本。19分。

総合評価 18点。

この短編映画はいろいろな問題をかかえていますが、致命的なのは その表題です。”invasion” (侵攻、侵略)の発音はカナであらわすと、正しくはインベイジョンですね。

英語では “pioneer” や “frontier” といったことばがあります。前者は「先駆者、開拓者」、後者は「辺境地、未開地」といった意味あいですね。観た人数ゼロ、観るかも数2、の この映画を観たのは、まさにわたしの “未開地の開拓者魂” に負ったものですが、期待はみごとに砕かれました。ただ、先駆者のあかしとして、これまでの映画で 観た人数1を初めてきざみましたよ。平均点は、イコールわたしの評点となっています。

どの映画でも 起承転結をよく練って制作されるものですが、この映画では それがすこしちぐはぐですね。とくにものがたりのオチがわたしの好みではありません。素材はわるくないと思いますが。

今春大学を卒業して東京で働きだした女の子をつれて、先日上野の鈴本演芸場に落語を見に行きました。はじめから仕舞まで見ましたが、うまいひともいればつまらない芸人も、もちろんいる。古典落語を語るひともいれば、自作(オリジナル)を披露する話者もいる。つまらなくても うまいオチで鮮やかにしめくくるひともいる。映画同様、話芸もなかなかにむずかしいものです。

「YUKIGUNI」86点 という酒にまつわるおもしろい映画があって そこで語ったのですが、カクテルの世界ではオリジナルカクテルとスタンダードカクテルという呼び分けがある。はじめはすべてのカクテルがオリジナルであったものが、コンテストに入賞などしてレシピが公開され、支持をえて多くの酒飲みに愛飲されるようになると、スタンダートという名誉ある地位にのぼる。古典落語とおなじ理屈です。このあたりを、コンテンポラリ(現代作品)とクラシック(古典作品)との対比で語った かなりの長文を「ポリーナ、私を踊る」67点 に載せました。



と思いつくままに書いていると、支離滅裂な文ができて つぎになにをつづけていいのか分からなくなったのですが、もう夜中の2時なので、オチのまったくない はなしとして、これで仕舞いとします。みっともないなあ。
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