Xで鮮烈な銀幕デビューを果たした殺人老婆、パールの若かりし頃を描いた本作。Xのエンドロールで本作の公開が示唆されていたので、当時から気になってました。ありがたいことに試写会当選したので、ランボー怒りの定時退社で行ってきました。
全体的にスプラッター描写はXよりも大分マイルドになっているが、冒頭からサイコっぷりを覗かせる場面がチラホラ。当然本作でも殺害を働くが、その理由が怖い。衝動的に簡単に殺人へ行き着けてしまうのが超怖い。
殺人自体を目的にしてるわけじゃないから、殺害の仕方もものすごく雑で幼稚。だから、被害者が一回で仕留められないので、パールから逃げてる時の恐怖感がすごく伝わってくる。一度目をつけられたらもうどうしようも無い感がすごく怖かった。
ラストの斧持って追いかけるシーンとか鳥肌だった。
華やかな世界に憧れる描写も多いが、スペイン風邪が流行してる時代が舞台の設定だからか、そんな世界を描くシーンも何となく暗め。パールの不穏感が隠せてない感じが、ずっと不気味。明るく振る舞ってる感じが逆に怖い。
ラストシーンは狂気と鬼畜感がえげつない！サイコホラー好きにはいい塩梅な作品でした。
