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わが恋の旅路のseapony3000のレビュー・感想・評価

わが恋の旅路(1961年製作の映画)
5.0
タイトルからして爽やかな作品なのかなと思い込んでいたら、まったく真逆の雰囲気に圧倒されました。松竹メロドラマでも篠田は篠田の流儀でやっている。車轢かれてからのお志麻様がからっぽになって商店街のウィンドウに映る自分をみて気絶するとこからして最高。いつからやってんのこの演技。毒親の三井弘次やハンパ夫の渡辺文雄に鬼の山村聰。松竹メンズなキャラクターづけのなか、お志麻と川津さんと頭の中のもうひとりの誰かとのスピリチュアルな旅路。意外に真面目な医師・穂積の描く'記憶の円筒図' 。海を見下す邸宅の芝刈り機に錆びた自転車に部屋に飾ったとんがり帽(モナリザの複製もありました)に…キミたち他人の敷地で何やってんだ…。街を彷徨う松竹ヒロインお志麻は異星人。川津さんの靴下の件はイメージが崩れるのでわたしのなかでなかったことにしてますし「逢う時は他人」もさっそくみなきゃだし。三井弘次が勤めて浜村純が仕切るスカーフ工場、どんな柄のスカーフなのかチラッとでいいからみせて欲しかったー。
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