クリムゾンキング

死霊物件のクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

死霊物件(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

人里離れた広大な屋敷に一人棲む祖父の体調が思わしくなく、母親と青年が看病にやってくるが、実はそこはかつて悪魔崇拝の儀式が行われ犠牲となった少年が新たな肉体ウィを探し彷徨う地獄の物件だった!

ジャケットがモロに「壁の中に誰かがいる」なんだけど話は全然違う。
話は上記の通り。
どっちかっていうと「スケルトン・キー」
前任看護師が失踪し新たに派遣された看護師が「家族の愛情って大事じゃん?」って言うんで家族呼んだけど実はその看護師のおばちゃんこそ殺された息子を甦らせようとしてる黒幕で主人公に青年を依代に選ぶ。

中盤に至るまで話がのったらしてて展開しないなぁとか思いつつ、エゲレスらしい陰鬱とした雰囲気や広大な自然の中佇む古びた屋敷、薄暗い屋内、地下室など雰囲気抜群。
恐怖シーンも多くないけど、物陰からいきなり手が出てくるジャンプスケアや、ひとりでに開く扉などじわじわくるもの両方ありしっかり怖かったし、少年の霊?も見た目グロテスクで良かった。

地下のワインセラーから秘密の部屋を探し当てるあたりから一気に盛り上がってきて、そこから過去屋敷で起こった凄惨な儀式の様子、息子を甦らせるためにおばちゃんが儀式を執り行うくだりなどなかなか緊張感があり、最後もいや〜な感じで終わる。

派手さはないけど個人的に古い屋敷、魔術、地下室、過去の凄惨な事件など好きな要素がたくさんあり、雰囲気共々よくできたホラー映画だった。