pilotis

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいのpilotisのレビュー・感想・評価

3.9
原作からどう映像化するのか気になっていたけど、もっとポップにエンタメ寄りにつくれそうなところ不器用(映画としてではなく)なお話のままだったのが、誰かの救いになるだろうし私もボロボロ泣けた。
原作で印象深かった言葉を細田くんが話して、演技とか人間から出た言葉とかで感動した。彼はいい映画にでるなぁ。
大学生の作り笑いみたいな辿々しい会話がとても苦手なのでイーッとなったけど観て良かった。

話をしたら相手が傷つくかもしれない、自分の性別が誰かを傷つけるかもしれない、気を使った言葉選びが気になる。とても繊細で難しくて大事だ。
ぬいぐるみに部員たちが話す絵面は変わってると思ってしまうけど、自分の気持ちと向き合っている。
そして最後には相手と面と向かって話し、傷ついたと返ってくる。そしてまだまだ話すことがあるねと笑う。

社会に適用しようとする女の子白城の存在も、夜道に女性の後ろを歩かないよう立ち止まる七森も、他人の出来事を自分の事のように傷つく麦戸みたいな人がいることも、たくさんの人に知ってほしい。
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