今、世界にはぬいサーが必要なのかもしれない。
大学の新入生3人が入ったぬいぐるみと喋るサークル。
なんとなく、居心地がいい。
優しさってなんだろうね。
僕は人に優しく出来ているのかな。
そもそも人に優しくする必要はあるのかな。
そんな空気のような、答えのない問いかけ。
なぜなら優しさは受け取る人によって変わってくるから。
優しさは時に人を傷付け、自分をも傷付ける。
自分の話をすることで相手が嫌な気持ちにならないかな。
悲しませたりしないだろうか。
むしろ自分なんかの話をしてしまって申し訳ない。
だから彼ら、彼女らはぬいぐるみに話しかける。
正直、映画としては拙さだったり、間延びしたシーンが多い割にはシーンの細切れ感があったりで完成度はイマイチ。
それでも大学生特有の青臭さや苦悩が痛いほど伝わってくる。
それに主人公が言っていた「男というだけで怖がらせてしまうかもしれない」というセリフは共感しかない。
性差別や性犯罪や性加害を耳にする度に男が申し訳ないと思ってしまうし、だからこそそんなことをする輩は万死に値すると思う。
これ歳を取った今だから普通に観られたけど、大学生の頃とかに観たらヤバかったかもしれない。