Sakko

美と殺戮のすべてのSakkoのレビュー・感想・評価

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)
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目を殴られた彼女の写真を見て、性的依存のバラードを思い出した。すごく生々しい作品が印象に残っていたから、何かのきっかけでそれを観た当時、少し彼女について調べたことを思い出したけど、オピオイド危機なんて全然知らなかった。
世の中には知らない悲劇が山程あって、全てに心を傷めることはできないし、する必要もないと思う。さらに言えばどうしたって当事者と同じ傷みは味わえないとも思う。だけど、知らないよりは知っていたい。

これがアメリカの新聞でしかなかったら、一生知らないままだったと思う。ナンゴールディンという写真家の作品があって、それが映画になったことで興味を持てたから、改めて芸術が持つ力の大きさも再確認できた。あまりドキュメンタリーは観ないんだけど、観てよかったと思う。
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