大切な人が消えていってしまう
その一瞬を捉えていたのが素晴らしい
犬の失踪 階段の上から聞こえる鐘 怪しげな音を立てて開く扉 悪趣味な壁紙とゴシックテイストの月明かり
意味深な演出の連続とややオーバー気味なんだけどティルダ・スウィントンの一人芝居に気を取られていたせいかも
それにしてもハッとしました
苦悩を募らせている表情に
母親の姿を重ねて見せる
変わらず傍にいたかった
誰かと話している姿も遠くから見ていたかった
あの日の2人に手を伸ばしている
追いつけない影に喪失感でうちひしがれる深夜
淡々と交わされた母親と娘の会話が突然 意味を持ち過ごした毎日が逞しく甦る
後半に濃密さが増してくる愛情が溢れている作品でした