RIO

汚れなき祈りのRIOのレビュー・感想・評価

汚れなき祈り(2012年製作の映画)
3.8
心を痛めて悩んでいる
思い詰めて弱っている隙間に囁く言葉

知らずに犯している罪を見つけることのできる464のリストを修道女が読み上げるのを聞いていると思い当たる項目が一杯だった 心が痛い

救いと償い その為の祈り

静かな修道院にアリーナがヴォイキツァを訪ねて来てから穏やかでない事が次々に起こる
熱心な修道女たちにはアリーナの挑発行為は紛れもない衝撃となって過激ともとれる仕打ちへと

全く音楽などなく日常音だけなので怖くはないけれど 堕落を知らない信仰から生まれる目に見えない恐怖 悪魔の存在は何よりも怖いと思えた
確かに誰も彼も悪が発端ではなかったけれども過ちは過ち

激しい彼女の言動は良くないかもしれない でもヴォイキツァとの距離が埋まらない理解して貰えないことで受けた傷が疼いて爆発してしまったとも取れます
発狂するアリーナにたちどころに成される暴力をヴォイキツァは見ないふり聞こえないふりをしているようだった 修道服を脱いだことで気付いたかな 多分

素直な目だけが見えていたもの
友だちを信じていたかったアリーナこそが雪の日に映える純白の天使のように殉教したと感じました
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