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エターナル・ドーターのたむたむのレビュー・感想・評価

エターナル・ドーター(2022年製作の映画)
3.5
【いつまでも娘】
製作総指揮マーティン・スコセッシ、ジョアンナ・ホッグ監督によるA24日本未公開作。

ジュリーは年老いた母ロザリンドの誕生日を祝うため、人里離れたホテルにやってくる。母を題材にした映画制作の過程で、彼女の秘密が明らかになっていく神秘的なゴシックドラマ。

ティルダが娘ジュリーと母ロザリンドの一人二役で演じているとあって、劇場へ観に行こうかムチャクチャ迷ってたやつ!

なにやら余白の多い作品だなぁと思ったら、どうやらホッグ監督が学生の頃の出来事を描いた半自伝的作品『スーベニア2部作』なるものの後日譚に位置する作品とのこと。その2作品で主人公のジュリーを演じたのがティルダの実娘オナー・スウィントン・バーンで、ティルダは母のロザリンドに扮し、母娘共演を果たしたのだそう。本作では年を重ねたジュリーと母のロザリンドを、ティルダ1人で担ったというわけです。なので前述の2部作を観れば、それなりに解像度は上がりそう。

無愛想なコンシェルジュに、宿泊客が居ないはずの上階から聞こえてくる音、電波の届かない部屋。。でも本作はオカルトではなく、あくまで「母と娘の物語」であり、母への「贖罪と憧れ」を描いたドラマ。

終始暗く不気味なホテルを舞台に淡々と展開してゆく作品ですが、意外にボーッと観ていてもオチは何となく分かるはず。むしろそこで何を感じるか、どう捉えるかが評価の分かれ目かな、という気はしないでもありません。結果、私は朧げなものしか感じ取れませんでした(^^;;

とりあえず、こんなホテルは嫌だw
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