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ボーンズ アンド オールのIkdytkのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
4.7
「僕の名前で君を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督とティモシー・シャラメの再タッグなので見逃せない!
(ファンサービスなのか、少しだけ僕の名前で君を呼びかけますw)
だけど、カニバリズム(人喰い)がテーマって大丈夫か?
前作「サスペリア」全然はまれなかったし、自ら賛否両論って書いてるし、半信半疑で劇場へ...。

いや、これ圧倒的に賛じゃん!
ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)とマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞)受賞にも納得。
音楽の選曲もいいし、トレント・レズナー&アッテイカ・ロスもいい仕事してます。

人を食べる衝動を押さえ切れない人間は、まさに現代を生きるマイノリティーのメタファー(隠喩)。孤独を生きる2人の若者が痛々しくも美しい。特にラストカットの美しさは特筆もの!

残酷だけど美しい現代の「地獄の逃避行」でした!
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