くりこ

ボーンズ アンド オールのくりこのネタバレレビュー・内容・結末

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

こんな愛の話ありますか…??最後は幸せな気持ちにすらなった。彼とずっと一緒に生きていきたかった?それても大好きな彼を骨まで食べられて幸せだった?
ノスタルジックな映像もとても綺麗で洒落ていた。人を喰ったあと、サリーと口の周りと服が血で真っ赤になりながら会話するシーンで一気にもっていかれた

君の名前で〜もそうだけど、人の孤独や戸惑い、苛立ち、葛藤なんかの描き方がとても心に残る監督。人喰いがこの物語の核だけど、そこはそんなに重要じゃない。圧倒的マイノリティな2人が初めて全てを受け入れてくれる相手と出会い、恋に堕ち、旅に出る


テイラー・ラッセル28歳と聞いてびっくり。10代の少女に見えた。人を食べるのはいけないことだけど食べてしまう…やめたいけどやめられない…そんな葛藤を抱えた少女から、人喰いである自分を受けいれて肝のすわった女に変化していった


ティモシー・シャラメはもう人外の域…こういう中性的な役やらせたら、今は世界一なんじゃないかと思う。DUNEよりこういうティモシー・シャラメが好き。涙が…美しかった…妖精のようだった


そしてこの監督のラストシーンがいつも好き。傑作
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