人間を喰べるってどういうことなのか鑑賞前に色々想像していたけど全く違ってた。
予測なしに訪れる恐ろしい衝動と、その後に訪れる罪への意識。このループと一生つき合っていかなければならないなんて、こんな救いのないことってあるのだろうか。
そんな2人が出会い、やっと見つけたささやかな日常さえも許されないなんて救いがなさすぎる。
それともあのラストシーンをもってして救いとするのか。
タイトルの『Bones and All』の意味が最後に重くのしかかった。
俳優陣の素晴らしい演技と、ロードムービーならではの美しい景色、そしてそれをより美しいものにしたトレント・レズナーとアッティカス・ロスの音楽にも拍手。