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ボーンズ アンド オールのmanicureのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
3.0
「ボーンズ・アンド・オール」は、夢と現実を繰り返しながら、旅の美しさと荒涼さを描く独特な魅力を持っています。温かみのある自然な色調が美しく整えられ、哀愁と神秘さを感じさせる一方で、アメリカの田舎の現実味も同時に表現されています。1980年代の低予算ホラー映画のようなざらざらとした雰囲気が全面に押し出される場面もあれば、ゴシックのような退廃的な世界観を味わえるシーンも多くあります。

一方で、恋愛物語であるにも関わらず、二人の主人公の相性がイマイチで、ソロのシーンの方が説得力がありました。また、ビランの演技と役割が世界観に合わず、無理やり話を展開させるために追加されたように思えます。結末は想像できていましたが、物理的な出来事の結果ではなく、主人公たちの本能や性質に深く繋がるものを期待していました。そこに繋がりたいが、主人公たちを悪く見せたくないから仕方がなかったとなるように仕掛けたような感じしかしません。
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