ところどころでウトウトしながらの鑑賞になってしまったのであんまり大声では語れないんだけど、お話の焦点が僕には不分明だった。裁判の行方もよくわかんないし、それを傍聴している女流作家の心の行方も今ひとつよくわかんなかった。カルチャーバウンドな理解不能性や母親になることの不安や躊躇みたいなことがテーマとして絡みあっているのかなと愚考したんだけど、「二十四時間の情事」や「王女メディア」(たぶん)の引用もピンとこなかったし、残念ながら僕とはクロスしない映画だったのかな。ただ被告女性の表情や佇まいの凄さ、そして弁護士の最終弁論のわけのわかんなさが印象的でした。