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サントメール ある被告のGattのレビュー・感想・評価

サントメール ある被告(2022年製作の映画)
3.7
高く評価されたフランス映画ですが、僕にはちょっと難しかった。

とても精神的な作品で、たぶん母であり娘であった方々の方が、響くものがあるのではないかと感じている。

⽣後 15ヶ⽉の幼い娘を、海辺に置き去りにし殺害した罪に問われた被告⼥性ロランス。セネガルからフランスに留学し、完璧なフランス語を話す彼女は、「どうしてしたのかわからない」と主張する。娘の父親である男性の証言とも食い違い、真実がどこにあるのかが謎のまま裁判は進む。
ライターとして傍聴していた同じくセネガル出身のラマは、傍聴に来るたびに気持ちが不安定になっていく。

ほぼ8割が法廷内での質疑応答。実際の裁判記録をそのままセリフに使用したそうだけれど、真実の追求の様相はない。被告ロランスの強い眼差しと語る言葉が続いていきます。

最後の弁護人の言葉が、諭すように入ってくる。
被告人の女性役ガスラジー・マランダの演技がやはり強烈な印象です。
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