hoshikazukanjo

無限の広がりのhoshikazukanjoのレビュー・感想・評価

無限の広がり(2022年製作の映画)
3.8
監督の自伝的映画ということで主人公はアドリだと思うけど、中盤までは母親役のペネロペがあまりに目立ちすぎていた。もちろんそういう効果を狙ってのキャスティングだとは思うのだけど、トリュフォーが「子供映画の失敗の原因」として「大人の役にスターを起用する」を挙げていたのはその通りだなと思った。子役より目立っちゃうもんね…。あまりにペネロペが目立つから近親相姦的なニュアンスを嗅ぎ取ってしまったけど、そんなことはないで良いのよね??

中盤以降はアドリが中心になっていて、そこからのドラマの方がやっぱり好きだったな。この世界に居場所はないと感じるから、空に行きたいと望むアドリ。空に手を伸ばしてたところで助けが来るわけでもなく、この地で生きるしかないから、それならばと下へ下へと身を隠す…。タイトルの通り、空間をすごく意識した作品。
hoshikazukanjo

hoshikazukanjo