健一

ホワイト・ノイズの健一のレビュー・感想・評価

ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)
3.7
『目的のない 人生を 楽しもう。』


偉人の物語や ものすごい人の『伝記映画』などに出会うと
『すごいなぁ〜。それに比べて俺(私)の人生は・・・』
なんて思ったこと ないですか?
大丈夫です! 🙆‍♀️🙆‍♂️
地球上に住む人類の9割の人間は劇的な事などほとんど起こらず死んで行くのですから・・・😅

そんな人達の 人生のハプニングを皮肉った粋な作品。



Netflix配信作品。期間限定劇場公開。

前作「マリッジストーリー」が好評だったノア・バームバック監督の最新作。
あゝ、もうこの人はNetflix以外で監督することは ないな。😞

あぁーーー! もったいない。
もう少しで 大傑作 になったのに。😵

チャプターで3部作に別れている作品。
それぞれの お話し に意味ありげなタイトルが付いている。

結論から言うと。 (ネタバレあり!)
第一部
これから何が起こるのかとワクワクさせてくれる!😵
第二部
めちゃくちゃ面白い!😂
第三部
全然面白くない。『早く終わらないかなぁ』と願っていたくらい。😅
そんな作品でした。

story
大学教授のジャックは化学物質の流出事故に見舞われ 死の恐怖に錯乱。
命を守る為に家族と共に避難する。
道中、彼等は『愛』や『幸福』といった 些細なことに向き合い葛藤していく・・・

これは コメディ?
なんとも胸に突き刺さるブラックコメディだった。
第一部は大学教授である男の『仕事』『家族』『生活』に揺れる日々。
アダム・ドライバーの熱演が光る見どころある内容。
第二部で ある事故 がおこり自体が一変。
ここが本作の一番の見せ場で最高に面白い。
80年代のスピルバーグやジョー・ダンテの作品を見ているかのようなワクワクを感じさせてくれた。
第三部で あの事故が嘘だったかのように日常が戻り 再び『人生の難題』に振り回される日々が戻ってくる。
そして解決に試みるのだが・・・
この第三部が面白かったら本作はものすごい傑作になったのに。😅

脚本に力が無いからこんな結末になってしまったのだと思う。
ここまでブラックコメディで突き進んで来たのだから最後もブラックに終わって欲しかった。

まぁ、アダム・ドライバーのファンの方なら楽しめる作品なのかもしれない。
本作の監督ノア・バームバックのパートナーでアダムの妻を演じたグレタ・ガーウィグの魅力がイマイチ開花されてないのが残念。
(ふたりの間に子供はいるが籍は入れてない。)


2022年 12月12日 11:00〜
イオンシネマ板橋screen 11
💺94席 (感染対策で70%の収容)
客入り 30人くらい。

ちなみに「ホワイトノイズ」とは。
換気扇のスイッチを入れた時の音や TVの砂嵐のような『ゴォーン』とか『ザァーー』みたいな雑音のこと。
この音が不快な人もいれば 心地よい という人もいる。 📺😰😊

人生もそんなもん。 😅
健一

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