どの人物に焦点を当てるか？
初めて「教唆罪」に問われたアルド
蟻の生態研究者・詩人・劇作家の恋は
当時のイタリアでは触れてはならないもの
情熱的であり自分を信じてぶれない姿にも
この恋を犯罪とするための裁判が開かれる
アルドの魅力に惹かれるエットレ
ただ純粋に尊敬と愛情を注ぐ学生は
この恋が揶揄されるとも
自分が犯罪被害者とは思っていない
二人は引き裂かれ
矯正施設の激しい治療で人生は急転する
始めは取材に乗り気でなかったエンニオ
記者魂に火がついた瞬間が印象的である
同性愛者の進む道は「犯罪」か「自殺」
エンニオの心情にあるものを考えさせられる
エットレの母は保守的ではあるが
息子を取り戻したいという信念は疑わない
アルドの母は息子の才能を誇らしく思いつつ
何かしらの不安を常に抱きながら教会で祈る
どの人物の想いにも深いものがある
