このレビューはネタバレを含みます
賛否が否に偏っているのも頷ける。
既に大衆に受け入れられて記号化されたジョーカーを期待して観ると痛い目に会います。
これはジョーカーではなくアーサーの物語。
何者かに成りたかった主人公が社会運動の中心に立ちますが、自身のキャパを越えてしまい気持ちが萎んでいきます。
一方で、リーとの関係を進めていく内に狂人としてでなく普通の人として生きていく決意を固めて行きます。
しかし、社会が求めたのはアーサーではなくジョーカーです。
アーサーとして生きていくことは許されず、映画は幕を閉じます。
現代に通ずる部分があるかなぁって思いました。(浅い)
小人だけがアーサーをアーサーとして評価していました。
無印の時点でそこに気づくことができていればアーサーの結末は別のものになっていたかもしれませんね。