neroli

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥのneroliのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

◼️「ジョーカー」神格化からその後〜🤡◼️
 
 
評価が分かれている、むしろ全体的な評価が低いと聞いていた本作ですが…🤡
 
私は面白かったです〜
 
 
タイトルの「フォリ・ア・ドゥ(Folie à deux)」は、フランス語で「2人狂い」という意味で、ひとりの妄想がもうひとりに感染し、2人ないし複数人で妄想を共有することがある感応精神病のこと。
 
 
親から虐待を受けて育ったジョーカーことアーサー・フレック。
 
『ジョーカー』(2019)では、アーサーは、ストレスがかかったり、緊張する場面で笑いが止まらない、一種のチックのような空笑のような症状が印象的であった。
 
本作では、レディ・ガガが演じた謎の女リーが登場。
 
リーは実は医者の娘ということであるが、同じように何らかの虐待受けたり、毒親から育てられた可能性のある女性である。
 
アーサーとリーは、同じような”愛着の問題”が根本にあり、「フォリ・ア・ドゥ」=「2人狂い」している。
 
アーサーの空想の部分で、二人の楽しいミュージカルが繰り広げられる。 
 
 
普通、虐待を受けた過去がある”愛着の問題”がある方は、過去の苦しい体験がフラッシュバックする。
 
その苦痛なフラッシュバックが脳のある閾値を超えると、解離を起こし、他の人格が出てきたり、記憶を無くしたりなど、解離症状を起こすことがある。
 
アーサーの空想は、あまりにも辛いフラッシュバックを避ける為の楽しいミュージカルでの解離であったのだろう〜
 
 
ところで、私はミュージカルが大好きなので、本作はとても楽しめました〜♪
 
一つ、あの緊張する場面での笑いが少なかったのが気になりましたが〜
普通、続けて出ているはずです〜
 
 
 
 
◼️『ジョーカー』の脱神話化〜◼️
 
 
アーサーの弁護士は、アーサーが解離性障害を病んでおり、「ジョーカーはアーサーとは別人格である」と主張。
 
しかし、アーサーはジョーカーとは自分自身であり、犯した罪の責任は全て償うと主張。
 
第一級殺人罪で有罪となる。
 
 
まあ、この結果には納得かな〜
 
ジョーカー模倣犯が出るぐらい、社会的に問題になってましたものね〜
 
 
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