このレビューはネタバレを含みます
◼️「ジョーカー」神格化からその後〜🤡◼️
評価が分かれている、むしろ全体的な評価が低いと聞いていた本作ですが…🤡
私は面白かったです〜
タイトルの「フォリ・ア・ドゥ(Folie à deux)」は、フランス語で「2人狂い」という意味で、ひとりの妄想がもうひとりに感染し、2人ないし複数人で妄想を共有することがある感応精神病のこと。
親から虐待を受けて育ったジョーカーことアーサー・フレック。
『ジョーカー』(2019)では、アーサーは、ストレスがかかったり、緊張する場面で笑いが止まらない、一種のチックのような空笑のような症状が印象的であった。
本作では、レディ・ガガが演じた謎の女リーが登場。
リーは実は医者の娘ということであるが、同じように何らかの虐待受けたり、毒親から育てられた可能性のある女性である。
アーサーとリーは、同じような”愛着の問題”が根本にあり、「フォリ・ア・ドゥ」=「2人狂い」している。
アーサーの空想の部分で、二人の楽しいミュージカルが繰り広げられる。
普通、虐待を受けた過去がある”愛着の問題”がある方は、過去の苦しい体験がフラッシュバックする。
その苦痛なフラッシュバックが脳のある閾値を超えると、解離を起こし、他の人格が出てきたり、記憶を無くしたりなど、解離症状を起こすことがある。
アーサーの空想は、あまりにも辛いフラッシュバックを避ける為の楽しいミュージカルでの解離であったのだろう〜
ところで、私はミュージカルが大好きなので、本作はとても楽しめました〜♪
一つ、あの緊張する場面での笑いが少なかったのが気になりましたが〜
普通、続けて出ているはずです〜
◼️『ジョーカー』の脱神話化〜◼️
アーサーの弁護士は、アーサーが解離性障害を病んでおり、「ジョーカーはアーサーとは別人格である」と主張。
しかし、アーサーはジョーカーとは自分自身であり、犯した罪の責任は全て償うと主張。
第一級殺人罪で有罪となる。
まあ、この結果には納得かな〜
ジョーカー模倣犯が出るぐらい、社会的に問題になってましたものね〜