Continues entertainment
as “Folie à deux”.
本作が いい裏切りか 悪い裏切りか…
それは ジョーカーに全てを委ねるか
世界に自分に まだ信じるものがあるか
その分別で 決定的に分かれる気がする
ジョーカーは 何処かの誰かではなく
全ての人間が持つ 仮面のひとつだろう
人道と享楽の堺では 善悪など曖昧模糊
時に世の不幸に微笑み 時に破滅の衝動に駆られ
知らぬ間に 鮮烈な化身へ 歪んだ願望を投影するのだ
よーく 鏡を見りゃ そっくりじゃないか?
前作に喝采を送り 続編を駄作と罵る笑顔と
ジョーカーに熱狂し ジョーカーに失望する群衆のそれ
ハハッ アハハハ ザッツ・エンターテイメント!
アーサーとしてのジョーカーの終焉は
そのまま 偶像なるジョーカーの誕生で
愛を与えられなかったゆえ 影に生まれたカリスマは
愛ゆえに一人の男に戻り 影なき人生ゆえに愛を失う
♫ That’s life… 最期の鼓動までピエロを演じた一人の男
“You get what you fucking deserve.”
凶悪な仮面の誕生と 虚構の下の真実の死
スマイルと慟哭 歌と言葉 人生とエンターテイメント
男と女 そして前作と本作 対となる全ての構図が
二極化に分断されゆく この世界の行く末を暗示する
それすらもまた “That’s Entertainment”♫