パケ猫パケたん

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥのパケ猫パケたんのレビュー・感想・評価

3.0

芸術として、娯楽として、どうなんだろう❓ 微妙かも😿


『ジョーカー : フォリ・ア・ドゥ』🃏🤡 
 (2024)  🇺🇸USA  138分


●スタッフ

監督・脚本
トッド・フィリップス

脚本
スコット・シルバー

撮影
ローレンス・シャー

音楽
ヒヴゥル・グドナドッティル

【オリジナル脚本作品】


●キャスト

ホアキン・フェニックス
(アーサー・フレック、ジョーカー)

レディー・ガガ
(ハーレイ・リー・クインゼル)

キャサリン・キーナー
(メアリーアン・スチュワート弁護士)


●レビュー

アメコミ原作では、初めてのヴェネチア映画祭、最高賞受賞作品『ジョーカー』(2019)の続編

歴史的な『ジョーカー』の続編の割には、ミュージカル仕立てという変化球ではあるが、小粒だったと思う

フォリ・ア・ドゥとは、二人で同じ幻想を見る、との意味

ミュージカル仕立て、かつ、フォリ・ア・ドゥなので、アーサー(ホアキン・フェニックス)とハーレイ(レディー・ガガ)のカップル👫は、現実逃避のために、夢を見て、現実がミュージカルに変わっていく

注意深く観ていると、ミュージカルでも、ある時はホアキン、ある時はガガの妄想💤🎠💤🌛なので、斬新ではある

辛い現実から逃れるために、ミュージカル仕立ての妄想をする、傑作映画としては、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)を容易に想起するが、オレが好きなダーク・ミュージカルのハズなのに、
琴線に、全く触れない

既成曲だらけでもあるし、ダンスに特徴がある訳でもない、撮影は良かったが

哀切に成らなかった理由としては、
癖のある、カリスマ・スターである、
レディー・ガガ🎭の起用が大きいと思う

もっと意外で、地味で、可憐な女優さんが、この暗いドラマに似合っていたと思う、純愛みたいな感じで

ガガ様は、もっとエロい役柄😻を、
『ハウス・オブ・グッチ』(2021)で堪能していたので、パンチとパンチラが足りないw、おとなしい演出だ

ガガ様が、精神病専攻との設定なので、
ホアキンを食い殺す展開を、望んでいたかも、オレ🕶️
そして、ガガ様の起用は、商業主義的過ぎて萎えてしまうのだ

それにしても、トッド・フィリップスの演出に力が入っていなくて、ホアキン、ガガ様、その他の登場人物が類型的で、魅力が無くて、誰にも、感情移入が出来ない仕様で、しようがないw

それは、ジョーカー🃏という偶像を、造り出したトッド・フィリップスの反省なのかも知れないが、それは、邪道なやり方だと思う

例えば、『タクシー・ドライバー』(1976)を撮った、マーティン・スコセッシが、これを真似たレーガン大統領殺人未遂事件を、詫びたか❗

芸術🎨にはバカが真似をするという、危険も伴う訳で、わざわざ今回のような
凡作続編を作って、反省するものでもない、
新たな作品で渾身すれば良く、メッセージ性も盛り込む
そうしない、この辺りが一流監督に成り切れない弱さなのだよ❗ 
残念です

ラストの辺りとか、ラストシーンも酷く、類型的な展開で萎えた

男の孤独感が立ち上るような瞬間、『タクシー・ドライバー』的な瞬間だけは、
激しくホアキンの色気が香り立っていた、あのニューヨークの路地裏の如く


(シネマ世界旅行2は、別のアメリカ映画でカウントします😿)


UCキャナルシティ13
スクリーン5 (お遍路済み)

2024ー91ー72