ぜん

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥのぜんのレビュー・感想・評価

3.4
【※注意】
あまり楽しめなかった観客としての感想です。感想を読むと不快に感じる可能性があるので、お気をつけください!










































おもしろくない。
歌のシーンは良かった。

葛藤と停滞。物語と舞台が一度も進展することがない。

スタートから立場も執念も規制もない男が主人公では、緊張感が生まれるはずがない。主人公の設定上、シナリオがつまらなくなるのは必然なので、音楽をメインに据えたのは英断に思える。唯一サスペンスを作り出し得た、ハーレイ・クインへの依存と、それに伴う民衆的ジョーカー像再現への固執は、描写が不足していてサスペンスを生み出せていない。

ハーレイ・クインも民衆の代表として描かれているため、恋愛の醍醐味である両者の個人的感情に基づいた行動のぶつかり合いが起こらない。アーサー側の行動によってのみ恋愛関係の全てが決まる貧しさ。

ビジュアルはカッコ良いけど、情報量が少なく、おもしろくないショット。目で追い求めるような情報がなく、思考が停止し、眠くなる。

ラストショットのセルフオマージュもあざと過ぎると感じた。

演技は良い。
ぜん

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