あんがすざろっく

探偵マリコの生涯で一番悲惨な日のあんがすざろっくのレビュー・感想・評価

2.8
伊藤沙莉さんが見たかったので。

なんですけど。

劇場鑑賞を逃していた本作。
新宿歌舞伎町を舞台に、バーのカウンターに立ちながら探偵業を兼ねるマリコ。
ある日、FBIが彼女の元を訪れ、ある人物の捜索を依頼する。
バーに集まる個性的な常連客や、忍者の彼氏MASAYAと共に、マリコの日常が描かれていく。

作品がチャプターで分かれていて、それぞれ主人公が変わっていきます。

キーとなるのは、宇宙人が入ったバスケットケースを持って歌舞伎町を逃げ回る科学者。
FBIは本来この宇宙人をアメリカに移送する為に日本に来ていました。
よりにもよって歌舞伎町に宇宙人(笑)。

その間にもマリコの元には常連客からの依頼が舞い込みます。

ホストに金を注ぎ込み、懸賞金欲しさに歌舞伎町に潜む連続殺人鬼探しを依頼する風俗嬢。
長い間音信不通になっている娘の捜索を依頼する元ヤクザ。
やがてマリコの過去も暴かれていくことに。

この過去が、マリコの生涯一番悲惨な日、なのかな…。
でもこれでMASAYAとも会えてるしなぁ。


全てのストーリーが絡み合うのかと思えば、必ずしもそういう訳でもなく。
依頼やマリコと全然関係ない話も出て来たり。
なんだか、とてもレビューがしづらい作品という印象。
どうやって纏めたらいいのかな。

日本料理店に入ったら料理人さんが色々な国籍の人で、それぞれの国の味付けで日本料理を出してきて、間に全然和食と関係ない多国籍料理を挟まれるような、そんな感じ。
歌舞伎町がそういう多国籍というか、雑多な街であることは知っていますが、にしても随分と暴投だな、と思いました。

竹野内豊さんが忍者という設定とか、それはそれで面白いし、味にはなっているんですけど、もうちょっとそれを上手く活かしきって欲しかったな。
勿体ない。
最近ドラマや映画、CMと、見ない日はないと言っても過言ではない北村有起哉さんも、何かもっと飛び道具的な演出が待ってるのかと思ったんですけど。
あっ、でもその北村さんのエピソード、あれはとても困りました。
マジック◯ラー号の話をあんなにがっつりやられると、いくら僕でも脳がバグります😓
えっ、僕何の映画見てるんだっけ?と面食らってしまうよ。
フォロワーさんは僕の好みを分かって下さっていると思うんですけど、あれはさすがに僕でも笑えない😰
一人で見てて良かった…

宇野祥平さんの存在感も見逃せません。

何気に好きだったのは、殺し屋の姉妹の話かな。

ラストもビックリしますが、あそこまでいけば、ハッピーエンドに持っていくしかないですよね。
ただ、全体的に見て、ぶつ切り感が否めません。

沙莉さんがタバコ吸う姿はカッコ良くて好き😊


見終わって知ったんですけど、監督は二人でリレー形式だったんですね。
意図的に整合性ない作りにしたのかな。
見ている間、沙莉さん主演の「獣道」みたいな映画だな、と思ってたんですけど、監督さんのお一人はその内田英治さんでした。
どうりで🙄
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