課長とヒロシ

探偵マリコの生涯で一番悲惨な日の課長とヒロシのレビュー・感想・評価

3.8
課長(以下課):とりあえず「伊藤沙莉がいればそれでいい」系の作品だったな。

ヒロシ(以下ヒ):いやいやいや!竹野内豊さんも宇野祥平さんも北村有起哉さんも頑張ってましたよー!(笑)

課:まぁそんな色濃いメンツの中でもひときわ輝きを放つ伊藤沙莉が異能だということだな。しっかし制作陣はクッソ豪華だ。

ヒ:ですねー。新宿ゴールデン街のバーテンダーでありながら探偵という石破マリコの周囲で起こった出来事を描く6つのエピソードで構成されている本作ですが、『ミッドナイトスワン』の内田英治監督と『さがす』の片山慎三監督がそれぞれ3エピソードずつ担当と、スパゲッティもピラフも食べれるみたいな贅沢な作品となっています!

課:「トルコライス」みたいな言い方すんなー!まぁ新宿というカオスな雰囲気と、両監督の持つダークなんだがどこかシニカルでファンタジーな世界観がうまくマッチしている感じだな。

ヒ:まぁそんな中でも内田監督は切ない感じ、片山監督は容赦ない感じという個性が見え隠れしてて面白いですね。ストーリーもマリコの生い立ちや、冒頭で依頼された宇宙人を探すくだりなどメインの物語を展開しながら、モブキャラとして出ているバーのお客を主人公にしたサイドストーリーがオムニバス形式で挿入されるという構成で、なかなかこのモブキャラの物語もクセ強でハマる感じです。

課:えっ?この地味な人が実は!みたいなのが面白いよな。一本の作品として観ても良いし、サイドストーリーをサクッと観ても良いし。まさにいろんな料理をワンプレートで楽しめる贅沢な作品だよな!

ヒ:はいはい、やっぱ「トルコライス」ですよねー!(笑)

ストーリー 4
キャラクター5
世界観   3
演出・演技 4
音楽    3
牛乳飲む?度99
課長とヒロシ

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