札束と暴力が飛び交う選挙抗争!こ、こんな選挙があってたまるか〜!と思いつつ、現実の政治にもつい思いを馳せてしまうので、やはり韓国の政治エンタメは面白いですね。
まだ発展途上で雑然とした90年代の空気感も良かったな。ずっと緊迫感があるけど、例えばインターネットが発達した現代だとこういう展開にはならないよな〜という場面も多々あったりして、そういうのも上手かった。
湿度の高さに定評のある韓国映画にしてはドライに感じたけど、野心・欲望・暴力・復讐・裏切り…みたいな暗くて醜くてドロドロしたどうしようもない世界に、一瞬なにか清らかなものを見たような…と感じさせるところは韓国映画っぽい。何だかんだピルドは兄貴を結構信頼してたでしょ…………