hiroya

湯道のhiroyaのレビュー・感想・評価

湯道(2023年製作の映画)
4.6
現代社会の「コスパタイパ快楽」へのアンチを「湯」で表現した爆笑必死な超いい作品

江戸のしぐさ、昭和のぬくもり、平成のふれあいを銭湯で

僕の好きな銭湯でかかげてるポスターの一句だが、「湯」とは、正に江戸時代は生活に必要だった機能的な価値から、昭和では一種の社交場に、平成では人間関係が^ 希薄化した社会における貴重な他人との無言のふれあいの場になった。

そして、令和。画一的な正解がなく個人それぞれが自分で「道」を見つけなきゃいけない時代。それにもかかわらず、情報が溢れどんなことでも簡単に知り満足できてしまう時代。人は何も考えず感じず、コスパタイパだけを意識して、「まやかし」で満足してしまう。

そんなコスパタイパ快楽が蔓延する現代社会に対し、この映画では「湯」は太陽 だと言う。曇り空があってもその上は晴れてるし、じきに晴れる。不安になりやすい時代だけど、必ず幸せはあるし、探せば自分の近くにも近くにある。
「湯」とは、人に幸せを感じる穏やかさをくれ、そして幸せを探す勇気もくれる場所。

心が穏やかになってこそ、人は心から幸せを感じることができる。

江戸のしぐさ、昭和のぬくもり、平成のふれあい、そして令和のいやし を銭湯で


サ道反対!湯道万歳!ユハマイサンシャイン!!!
hiroya

hiroya